膀胱癌が浸潤性だったら

 膀胱癌が浸潤性だったら手術などの選択肢が限られてきます。

 浸潤性の膀胱癌は悪性が高く、表在性膀胱癌や上皮性膀胱癌に比べると、より効果の高い治療が必要になります。

 膀胱癌が浸潤性の場合、あるいはBCG抵抗性の表在性膀胱癌(BCG薬が効かない)の場合は、膀胱全摘出術もしくは膀胱温存療法による治療が一般的です。

膀胱全摘出手術

 膀胱全摘出術はその名の通り、手術によって膀胱を切除してしまいます。

 いわば根本的に病巣の根を摘む方法で、高い効果が期待できる治療法です。

 通常、男性の場合は膀胱・前立腺、尿道にもガンがある場合は尿道も切除することになり、女性の場合は、膀胱・尿道・子宮(卵巣)・膣の一部を切除することになります。


 膀胱を取ってしまったら、どうやってトイレで排尿すればいいのかと疑問に思われるでしょう。

 膀胱全摘出術では、尿路変更によって膀胱の機能を出来る限り温存します。

 尿路変更では、禁制型尿路変更(尿を体内に溜め込むことが出来る)と失禁型尿路変更(尿を体内に溜め込めない)の二つの選択肢が一般的です。

 失禁型尿路変更では体内に尿を集める袋を形成し(集尿袋)膀胱の機能を可能な限り再現できるように努めます。

 それぞれの方法にはメリット・デメリットはありますし、膀胱癌の進行具合やその他の病状によって選択肢は変わってきますが、最終的には医師の判断と相談によって決定することになるでしょう。


膀胱温存療法(動注化学放射線療法)

 膀胱癌が浸潤性の場合、一般的な治療は膀胱全摘出術になります。やはり根本的に病巣を取り除く方法が効果が高いのです。

 しかし、膀胱を取り除いてしまうと、当然のようにライフスタイルは様変わりしてしまうものになります。

 このことから手術前に患者様が不安になられるのは当然のことですし、術後に精神的に辛い場面に出くわすことが多々予想されます。

 このようにQOL(QualityOfLife-生活の質)の観点から言っても、どうにかして膀胱の機能を可能な限り再現することが膀胱癌の治療には求められているのです。そこで選択肢として存在するのが、膀胱を切除することなく治療出来る膀胱温存療法です。

 代表的な膀胱温存療法は、内視鏡手術によって可能な限り悪性腫瘍を切除。

 その後は抗がん剤と放射線療法によって治療するものです。


 いずれにせよ膀胱癌が浸潤性の場合につきまってくるのが再発の危険性です。

 浸潤性の膀胱癌は再発率が高いので、治療後も再発予防について医師と入念に相談する必要があるでしょう。

 

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