膀胱癌のBCG療法

 膀胱癌のBCG療法について細かく見ていきましょう。

BCG療法に用いられるBCGはもともと結核の治療に用いられた薬物です。

現在でも、赤ちゃんの予防接種でBCGが用いられており、その安全性は確かでしょう。

膀胱癌におけるBCGの作用メカニズムははっきりとはわかっていません。

確かなのは、BCGが直接に膀胱癌を攻撃するのではなく、BCGを注入された膀胱が炎症を起こしてリンパ球や免疫細胞が分泌、その結果として膀胱癌を攻撃するということです。

そのため、BCG療法を「局所免疫療法」と呼ぶこともあります。


 実際のBCG療法では、カテーカルという柔らかくて細い管を尿道から挿入します。

 尿道に異物を挿入するというのは考えただけでゾッとするものがありますが、テーカルは前述した通り柔らかい物質なので深刻な痛みはありません。

また、BCG療法は当日は病院のベッドの上で絶対安静ですが、翌日から食事や歩行は十分に可能な治療法です。


 気になる副作用ですが、BCG療法にはそれほど深刻な副作用はありません。

カテーカル挿入やBCG注入によって膀胱内の炎症が起きることが多いので、頻尿や排尿時の痛みなどの副作用があります。


しかし1~2日で軽快することがほとんどで、抗がん剤や放射線療法の副作用に比べると、それほどの副作用ではないとも言えるでしょう。


 一般的に、BCG療法が有効な膀胱癌は表在性膀胱癌と上皮内膀胱癌と言われています。

特に上皮内性膀胱癌はBCG療法によって80~90%の悪性腫瘍が消失すると報告されており、非常に有効な治療法です。

表在性膀胱癌は第一段階として内視鏡的手術を行いますが、その後にBCGを注入することがほとんどで治療効果の向上が認められています。


 ほとんどの患者様はBCG療法を行うことが出来ますが、条件によっては行えないケースもあります。

白血病やエイズなどで極端に体の免疫力が下がっている方、大量のステロイド剤を投与している方などはBCGを使用出来ない場合があります。


 したがって医師との診断で必ずご自身の健康状態や服用している薬について申告するようにしましょう。

 

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